
今国会での安全保障関連法案の廃案を求める声明
安保関連法案廃案を求める日本大学教員の会
賛同者のご意見
2015年9月27日現在
順不同・敬称略
当該法案は、国際紛争への武力介入を可能にするもので、違憲であることは明白です。悲惨な戦争体験を踏まえて成立・定着してきた日本国憲法の平和主義は、21世紀の世界においてその価値を減ずるどころか、いよいよ増しているのであって、こんなかたちで放棄される必要は全くありません。むしろ侵略戦争と植民地支配における加害と被害の歴史を踏まえたとき、私たちはこれを発展させる責務を負っているはずです。
また、衆院において反対世論を押し切って強行採決した安倍政権のやり方は、立憲主義と民主主義を公然と無視するものであって、日本の憲政史上最大の汚点と言わざるを得ません。それに加え、憲法学者をはじめとする多くの研究者の指摘を敵視し、虚偽と矛盾に満ちた説明なるものを喋々して恥じないその反知性主義は、学問の自由や大学自治を否定して、国家のための大学に再編しようとする動きと通底するものであって、大学人として座視するわけにはいきません。
大学人はもとより、幅広い市民の力によって、この法案が廃案になることを心から願っています。
大岡 聡(日本近現代史)
憲法を守らない政権が、平和という抑止力ではなく、従米・軍事化という選択を強行していることに強く反対の意を表します。
瀬頭 拓海(生物資源科学部・卒業生)
平和を希求する与党公明党の豹変振りを、党員および学会員がどう感じているのかを問い、その結果によっては与党公明党は現政権とに距離を置く可能性があり、法案成立に影響が出るのでは、と思われますが。如何でしょうか?
石川 重雄(生物資源科学部・教員)
先日国会議事堂前でデモに参加してきました。戦争法案絶対反対です!
岡野 紗希(文理学部・学生)
全国各地で反対運動がおきていますね。戦死した祖父のためにも、我が子のためにも、日本の未来のためにも、安部政権は許せません。廃案運動を広げたい一心で署名させていただきます。
高木 まゆみ(その他)
憲法を無視した法案の廃案を強く求めます。
太田 啓介(文理学部・卒業生)
我が国の戦後の歴史の曲がり角に来ていると思う。今、反対の意思表示をしないと戦争に巻き込まれることは確実だ。戦争法案に今こそ反対しよう。
笹沼 章良(旧農獣医学部・卒業生)
憲法という大切な言葉の重みをないがしろにし、人々の切実な言葉に耳を傾けず、平和的な外交を進める言葉の力よりも悲惨な戦争をもたらす武器の力を重んじる本法案に「反対」の言葉を。
杉山 欣也(元非常勤教員)
日大教職員の皆様の勇気に敬意を表します。他国の争いに介入し、残酷な戦争を再び引き起こす可能性の高い安保法制の廃案を求めます。
宮下 典子(その他)
日本大学がこのような声明を出したこと、賛同のお願いを出したことを評価する。常々、武力で物事を解決すること自体が間違っていると思っている。教育は話し合いが出来る人を育てているのではないのか。軍靴の音が聞こえてからでは遅い。今止めるか、止まらないかだ。教育者がまずこの流れを止めていかなくては。
(匿名ご希望)
母校がこのような動きをしてくれたことを嬉しく思っています。 今のこの国の流れに強い危機感を抱いています。正直、デモが積極的に行われ、ネット上でこのような安保関連法案に反対の意見が拡散していても、国会での安倍及び政府の対応を見たら全く意に介していないように感じます。それくらいに、この国の民主主義が危機的状況にあるのではないかと感じます。 しかし、この結果を招いたのは今まで国会で行われている法案等の審議に対して他人事にしてきた国民である自分たちにあるという点も忘れてはいけないとも思っています。なぜなら、国会議員は選挙民である国民が選んだ人たちだからです。今こそ、国会議員を選ぶ重要性も一緒に考えるときだと思っています。 また、今回の動きがもっと拡散するためには、マス対応のメディアであるテレビ・新聞・雑誌・ラジオで報道されないと不十分だと思っています。確かに今の現代ではネットもある意味ではマス対応なのですが、この法案等に興味がない国民にもこのような動きがあることを伝えるには、やはりマス対応のメディアで報道されなければ伝わらないと思います。テレビのニュース番組などはほとんどこのような動きを伝えていません。メディアも権力の一つになってしまっているこの国では、政権の考えに対する反対のことを伝えること自体期待出来ないのですが、なんとか大学の力でメディアを動かして頂きいと思っています。 個人的に今は全く時間が取れずデモ等に参加出来ていないので、このような形で反対表明に賛同させていただきます。
赤坂 珠良(文理学部・卒業生)
暴挙にして愚挙。無知にして暗愚。
椎名 正博(文理学部・教員)
多くの大学でそこにいる人々が隔たりなく、それぞれの持ち場から反対声明を行うことに、現実的な可能性を感じています。
岡原 正幸(その他)
すべての歴史は、ユートピアにはじまり現実となって終わりました。人々の力を信じています。絶体絶命に反対します。
中澤 悠(文理学部・卒業生)
夫ともども、大反対! この件に関しては、意見が夫婦で完全に一致しています。
(日大教員の妻)
政治家にはもっと他にやるべきことが山ほどあるのではないかと考えます。
五十嵐 凱(経済学部・卒業生)
日大応援しています。
一色輝生(卒業生)
民主主義と多数決と立憲主義について現実に考えるとき。
川又 義之(法学部・卒業生)
日本の戦略として今後どうやって行くかは色々と議論もあるでしょう。ただ、立憲国家として正しい手続きを踏まないのであれば、政権担当者の個人的意見でいくらでも変わってしまうことになります。それだけは避けなければなりまん。世界情勢は非常に不安定です。日本のこれからの道は選択の余地の少ない非常に狭い道だと思います。それを探す努力を右も左も全くしてるように見えません。若い頃にすり込まれたことを闇雲に信じるだけではどうにもなりません。日本のインテリ層はもっと頭を使うべきです。
丸山 智幸(生物資源科学部・教員)
こくみんが納得していないのに、そして明らかに憲法違反なのに、どうしてこのような戦争法案がまかり通るのでしょうか。それは安倍政権が国民をなめきっていて、そのうち反対運動も鎮まるだろうと高をくくっているからです。こうした法案を認めると、教育界にも波及し、教育や研究の自由や大学の自治なども侵されてしまいます。世論も少しずつ反安倍に傾きつつあります。多くの方々が声を上げることを願っています。
三宅 忠和(経済学研究科・非常勤教員)
安倍政権の戦争法案に断固反対します。年齢・支持政党を超えて、平和と自由・民主主義を守る為に多くの日本大学関係者が声をあげる事を期待しています。
(匿名ご希望)
なによりも、主権在民の立憲国家である戦後日本の民主主義が破壊されようとしているのだ、ということを自覚しましょう。 まずは百地章教授の猛省を望みます。
大金 亨(旧農獣医学部・卒業生)
「安保関連法案廃案を求める日本大学教員の会」ならびに声明賛同者の皆さまに敬意を表します。憲法無視の安保関連法案を廃案へ追い込もう。学生のみなさん、おかしいことにはおかしいといおう。強行採決徹底糾弾、戦争法案断固反対!!
荻野 智視(生物資源科学部・卒業生)
この安全保障関連法案は、第2次世界大戦の反省のうえに戦争をして来なかった日本が戦争に加担することを可能にする憲法違反の危険な法案です。政府答弁で明らかになったように、この法案は、日本と「密接な関係にある他国」が先制攻撃をしても、日本が「集団的自衛権」を行使して、その先制攻撃した他国と一緒に戦争することができるというものです。 一度、戦争になったら全てが遅きに失することになります(戦争で人間が人間にどのような醜いことをするのかは、歴史が物語っています)。違憲で、危うい「集団的自衛権」という戦争をする権利に拘泥するのではなく、戦争を回避するために外交努力で紛争等を解決するのが日本の姿勢でなければなりません。
田村 八十一(商学部・教員)
改憲派の立場からも、今次の安保関連法案には以下の諸点から反対します。個人としては元来、安保法制を整備する合理性を認め、現行の憲法には改めるべき点があるという立場をとっています。しかしながら、立憲主義を擁護し、我が信条とする国粋保存の精神に鑑みても、安倍晋三政権が国会に提出した今次の「平和安全法制整備法案」には反対せざるを得ません。改憲か護憲かといった立場に関係なく、我が国の最高法規は現行の日本国憲法です。法治主義の精神を枉げて、改憲を経ずに恣意的な解釈でこれを歪めることは、歴史的暴挙に他なりません。目的のためには手段を選ばないという鄙俗な政治手法が罷り通るのであれば、それは安倍政権の支持者が普段から嫌っている〝彼の国〟の政治手法と変わらないのではありませんか。日本を憂う振りをしつつ日本を貶めるような行為には断乎反対します。さらに、法案の中身においても、明らかに日本ではなく〝或る国〟の国益を志向しているものがあり、今後の日本外交を規程する「ポイント・オブ・ノーリターン」となることを憂慮しています。国政を担う諸先生方には、日本政治を覇道に陥らせるのではなく王道を貫くよう要求します。
石川 徳幸(法学部・教員)
賛成側は法案の必要性を叫びますがそもそも違憲とされる法案は内容云々の前に成立させてはいけないと思う。
(匿名希望)
違憲立法反対。憲法を恣意的に解釈しないで、きちんと憲法を改正して良いか、国民に問うべきです。
橋詰 力(文理学部・卒業生)
卒業生の保護者です。日大の教員の皆様に敬意を表します。 廃案まで応援しています。
(匿名希望)
日本は、平和憲法と呼ばれる日本国憲法第9条に掲げられた「戦争の放棄」によって長きに渡り、平和が維持されてきました。同時にこの「戦争を放棄」ということが、逆に世界各国からも一方的に攻撃されない大義名分として存在していると言っても過言ではありません。昨今の強行採決された安全保障関連法案は、正に集団的自衛権において実に曖昧な解釈が数多存在し、それによって戦争が引き起こされる可能性は、非常に大きいです。また、一方で、安全保障関連法案の曖昧さ故にその解釈もその時々の政府の解釈によって、様々に変わり得るものだとも言われています。更に、これを国民に説明する政府の論旨もまた曖昧模糊としており、詭弁で固められたものに相違ありません。特に日本の誇る憲法学者の方々も挙って違憲を提唱し、また、圧倒的に国民の支持を得られない中での強行採決は、立憲国家としてあってはならない姿です。日本は、第二次世界大戦における多くの犠牲者を悼み、とりわけ原爆投下による深い傷が今も心の中に深く刻み込まれています。人間は、何故、人と人が互いに傷つけ合い、血で血を洗う戦争を引き起こすのでしょうか。私たちは、恒久平和を祈り、このような戦争という同じ過ちを繰り返さないことを信条としていかなければなりません。 勿論、日本のみならず世界中での恒久平和こそ本来、在るべき人間の姿です。人間というのは、全ての人々が幸せに生きていく権利があります。家族、親と子供、人と人が織りなす絆や友達、教育、町々の風情、そのような掛け替えのないものさえも戦争が起これば失われて行きます。国民、一人一人も今一度、胸に手を当て、「あの時と同じ過ちを繰り返して良いのか」と心に問い直してみて下さい。人々の尊い命、幸せ、笑顔を奪う戦争が起こる或いは戦争が起こり得る可能性のあるものに対して、私は、一人の心ある人間として断固、安全保障関連法案に反対し、廃案にすることを強く望みます。
円谷 尚智(経済学部・卒業生)
今回の安全保障関連法案は、60年以上続いてきた平和を壊すだけでなく、国民の命を国自ら危険にさらす、あってはならない法案だと思います。 戦争を経験していない世代ですが、祖母から聞いた戦争の話を再び現実のものにしてはならない。 安全保障関連法案廃案に賛同します。
(匿名希望)
集団的自衛権の行使容認は、他国への攻撃に日本が参戦することを容認することであり、国際紛争を解決する手段として、国権の発動たる戦争と武力による威嚇や武力の行使を禁じた、憲法第9条に明確に違反すると思います。
安倍政権は、日本国の存立を危うくする事態にのみ集団的自衛権の行使を可能にする限定容認という詭弁を主張していますが、もし、本当に我が国の存立を危うくする事態であれば、それは個別的自衛権の行使であるはずですし、もし、我が国の存立を危うくする可能性がある事態ということであれば、それは憲法第9条に違反する先制攻撃にあたるでしょう。さらにいえば、国会審議を通じて、政権の主張するような歯止めすら安保関連法案の中に十分に明文化されておらず、当該法案は歯止めについての法的根拠が不明確な完全なるざる法案であることが明らかになりつつあります。
国際紛争への参加を可能にするということは、自衛隊員の命を危険にさらすだけでありません。日本の平和国家として歩みにより国際的に築いていた信用を失墜させる行為であり、テロなどの標的になる可能性を高め。その信用によって守られてきた日本人全員の命をも危険にさらすことになるのです。
そもそも、それ以前の問題として、憲法に違反する法案を数の力に任せて強硬に国会で成立させることや、憲法違反の考え方を憲法解釈の変更と称して無理やり合憲と閣議決定する行為は、憲法により国家権力を制限し、国家権力の暴走から国民を守るという立憲主義に反する行為であることは明白であります。憲法を無力化する事実上のクーデターと言っても過言ではありません。これは法の支配や法治主義の事実上の否定であり、安倍政権が日頃から批判している「力による現状変更」そのものであると言わざるをえません。
このような憲法解釈の変更が許されるのであれば、時の内閣が理屈を作れば、自由に憲法解釈を変更し、なにをやっても許されることになりかねません。憲法による国家に対する歯止めを取っ払ったも同然であり、国際紛争に参加し、自衛隊員・国民全員の命が危険にさらされるばかりではなく、国家権力が国民に対してやりたい放題、権利や尊厳を侵害する道を切り開くことになりかねないのです。
安全保障関連法案は、日本国の民主国家としての、そして平和国家としての歩みを止めようとする暴挙であり、断固廃案を求めます。このような声明を用意してくださった日大教職員の皆様に、心より感謝申し上げます。
滝田 宏樹(商学部・卒業生)
長男が日本大学に在学中です。先の戦争時の出陣学徒壮行会の模様を目にするたびに涙が出ます。二度と、若い命を戦場に送ってほしくないです。
山口みゆき
違憲であるとともに立憲主義に反する法律で、民主主義を破壊する物だと考えています。
絹田 皓士(生物資源科学部・卒業生)
政治に理性を!!
近藤 朗子(旧農獣医学部・卒業生)
自衛権がどこまで行使できるのか、あるいは、どこから自国への脅威と認めるか、といった議論の内容を度外視しても、法制の手続きが違憲である以上、今回の法案は撤回すべきであると考えます。
(匿名希望)
日本が戦争ができる国になるのを止めなければなりません。ここががんばり時です。がんばりましょう。
松平 信治(商学部・卒業生)
このような状況に至ってようやく有権者としての怠慢が過ぎたと反省している。祈りとともに今日8月6日という日に署名致します。
泉 朝子(日本大学・教員)
安保法案は、廃案にすべきだ。
伊豫 軍記(生物資源科学部・卒業生)
既に論理破綻が明らかな,こんな馬鹿げた法案が成立する,日本という国が情けない.
石川 芳男(理工学部・教員)
教育者として、次世代に負の遺産を残すわけにはいきません。